ちづるのもっと!ぬりえライフ

自分に合った、自分だけの、心地良い「ぬりえライフ」を。ぬりえライフアドバイザー・ちづるが、大人の塗り絵(コロリアージュ)を通して、ぬりえライフをもっと楽しむためのヒントを発信します。

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【ご質問】ちづるさんの復活エピソードを聞かせてください。

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今日は私のことについてご質問をいただきました。 

ちづるさんはブログで、塗り絵を始める前や始めたばかりの頃は、病んでいたとか、塗り絵に出会わなかったら今頃どうなってたんだろうとも書かれていましたが、実際に病気をされたりとか、仕事などで何か強いストレスに苦しんでいらしたのでしょうか?

重い話題を出して恐縮ですが、実は、私は数年前からうつを患い、毎日服薬し、定期的に通院しながら毎日を過ごしています。

「病んでいた」状態から脱し、今や人気ブロガー&アドバイザーになられたちづるさんの復活エピソードをお聞かせいただければ、と思った次第です。

以前からブログを読んでくださっている人はご存知だと思いますが、2年前に体を壊しました。

ただ、今まで具体的な病名には触れてきませんでした。

もしかしたらちょっと気になっていたという人や、なんとなく検討がついている人もいるかもしれませんね。

現在まだ「復活」とは言い切れる状態ではありません。

しかし、何か参考になることがあればと思ったので、私のここ2年ほどの経験を綴らせていただこうと思います。

復活エピソードではなく、復活(しきれてないけどちょっと回復してきた)エピソードになりますが(笑)。

途中まで読んで、「この手の話題苦手だ〜><」と感じた人は、無理せずブラウザを閉じてくださいね。

 

ちづるの病名

2年前の夏、仕事に行くことができなくなりました。

行かなきゃいけないと思って身支度を整えようとするんですが、体の震えと涙が止まらない。

怖くて怖くて仕事に行くことができない。

こんなことは人生で初めてでした。

自分でもおかしいと思ったし、夫もこれはやばいと感じたと思います。

病院で下された診断は、「適応障害・うつ状態」でした。

 

発症した当時、私は部署の異動があり、仕事の内容もそれまでとは大きく変わり、わからないことだらけでした。

ほかの人に聞いたり自分で調べたりしながら、なんとかこなそうとしました。

ここまでは普通ですよね。

ただ、その進め方がどうにもいけなかった。

私の場合、少しでも早く覚えなければいけないと、自分に過剰にプレッシャーをかけてしまっていたのです。

また、自分で調べても判断できないことが多く、どうしてもほかの人に質問しなければいけない。

質問すること、そのせいでその人の仕事の手を止めてしまうことをものすごく申し訳なく思っていました。

こんな状態だったので、1つひとつの案件を片付けること、判断を下すこと、すべてに時間がかかります。

しかし、仕事は次から次へと増えていき待ってはくれません。

「早くしなきゃ、早く覚えなきゃ、頑張らなきゃ」

自分で自分を必要以上に追いつめてしまっていました。

 

決してブラックな職場ではありません。

労働時間も比較的まともですし、残業代もきちんと出ます。

周りの人も親切で良い人ばかりでした。

私が頻繁に質問しても嫌な顔ひとつせず快く対応してくれます。

本当に恵まれていました。

そんな恵まれた環境にもかかわらず、こんな病気になってしまうなんて。

余計に自分がどうしようもなく情けない人間に思えてなりませんでした。

 

発症当時、自分の状況を病院で説明したところ、心理検査担当の看護師さんから真っ先に

「自分に厳しすぎ、頑張りすぎ」

と指摘されました。

その当時、自分では全くそうは思っていませんでした。

早く仕事を覚えなきゃいけない。

頑張らなきゃいけない。

それが当然だと思っていたのです。

しかし、「そんなに焦らなくていい、頑張らなくていい」と言われ、病院で大泣きしました。

おそらく、職場の人も家族も、みんなそう思っていたんだと思います。

私も異動したての人に教える立場だったら、「焦らなくても大丈夫」って言ったと思います。

そんなことも気づけないほど、自分で自分を追いつめてしまっていました。

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塗り絵との出会い

診断が出てから、仕事を休むことになりました。

もともとインドアではあったんですが、発症してからは外に出ることが怖くなりました。

というのも、自宅が職場から近かったので、外に出て知っている人に会うことがとても怖かったのです。

休んでいることに対しての罪悪感があって、もし知り合いに会ったらどう思われるのか。

想像するだけで怖くて、外出する用事があるときはかなり神経を使っていましたし、近所のスーパーに行くことも怖かったです。

 

そんな中で出会った大人の塗り絵。

家にいながら楽しめる塗り絵は、このときの私に最適な趣味でした。

何度かブログにも書いたのですが、それまで趣味や熱中できることが特にありませんでした。

私は1つのことに没頭しがちで、仕事をしていたときは仕事のことしか考えられず、毎日仕事をこなすだけでいっぱいいっぱい。

また、もともと人より体力もなかったので、余暇を楽しむ余力も残っていませんでした。

自分はこのままでいいのか。

将来像みたいなものを全く描くことができず、「何かしなきゃ、見つけなきゃ」と気持ちだけが焦る日々。

しかし、何かしたいと思っても挑戦する体力は残っていない。

そんな状態だったので、何年ぶりかわからない「塗り絵」という熱中できる趣味に出会えて本当に幸せだったと思います。

塗り絵を始めるときも、自分にできるのか続けられるのかわからず躊躇していましたが、夫に「やってごらん」と背中を押してもらって始めることができました。

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少しずつ変化していった考え方

時間を忘れて没頭できる塗り絵。

塗り絵にすっかりハマり、ただ塗るだけでなく、楽しいところ、魅力だと思うところを語りたい気持ちが強くなりました。

そして2015年9月、ブログ「ちづるのもっと!ぬりえライフ」を開設しました。

最初は、塗り絵を通して人にアドバイスをするなんていうことは全く考えていませんでした。

ただただ「楽しい!」ということを書きたくて作ったブログです。

しかし塗り絵を続けていくうちに、塗り絵に関することで悩み考えることが増えていきました。

それをブログで書いてみたら、意外と反応が良かった。

また、同じ頃に宮本佳実さんの本に出会い、生き方や働き方について深く考えるようになりました。

家にいながらでも、自分にできることはないだろうか。

私も誰かの役に立ちたい。

自分にできること、得意なことってなんだろう。

そうしてたどり着いたのが、「ぬりえライフアドバイザー」です。

「うつ状態なのに人の相談に乗れるの?」と思うかもしれませんが、塗り絵がらみのことに関しては不思議なことに全く苦じゃありませんでした。

もともとあれこれ考え込む性格だったので、そのままの自分で苦もなくできることだったのです。

また、直接お会いするわけではないので、家にいながら、インターネット環境があればできるのが良かったようです。

私でもブログを通して誰かの役に立つことができる。

それが自分に大きな自信をくれました。 

 

ここまで復活できた理由

まだ「復活」と言えるほど完治したわけではありません。

現在も通院しています。

バスやJRといった乗り物に乗ることもまだ怖くて、自由にあちこち行ったり旅行することはできません。

ただ、発症した当初よりは確実に良くなっていると断言できます。

その理由は、ただただ自分が時間と環境に恵まれていたからだと思っています。

 

実は私は抗うつ薬を飲んでいません。

(何かあったときのために頓服は処方してもらっています。)

最初は抗うつ薬を処方されていたんですが、どうしても体に合わず、医師と相談して漢方薬に切り替えました。

その漢方も、体力や気力をつけることがメインのため、もしかしたら抗うつ薬を飲むより回復には時間がかかっているのかもしれません。

しかし、その時間こそが私には何よりも大事な薬でした。

「時が解決してくれる」

昔から父がよく言っていた言葉なんですが、今身をもって実感しています。

病気の影響で、出来なくなってしまったこと、怖くなってしまったこと、苦手になってしまったことがあります。

でも、時間の経過とともに少しずつまたできるようになってきています。

一進一退のときもあるけれど、いつの間にかまたできるようになっていたこともあります。

すぐに治ることは難しいけれど、時間がかかった分だけの意味があったように思います。

この2年の間、私は焦ることなく急かされることなく、自由にさせてもらえる時間がたくさんありました。

塗り絵を楽しむ時間。

ブログを書く時間。

そして、今後の自分について考える時間。

この時間がなかったら、私は今ここまで良くはなっていなかったかもしれません。

焦って無理をして仕事に復帰していたら、どうなっていたかわかりません。

時間は、ときに何よりも1番の薬となることがあるのだと感じています。

 

ここまで回復できたもう1つの理由は、環境です。

これは本当に恵まれていたとしか言いようがありません。

家族も職場の上司も病院の先生も、私が発症してから、一切私を急かすことなくずっと静かに見守ってくれています。

特に夫には、本当に頭が上がりません。

私が調子が悪くて食事の支度ができないとき、仕事で疲れてるのに「いいよいいよ」と嫌な顔ひとつせずご飯を作ってくれます。

ここに書ききれないほどたくさん助けてもらっています。

何の心配もなく、焦ることもなく、心から安心して過ごすことを許される。

その環境を与えてくれた、夫や実家の家族をはじめとした周囲の人々には感謝しかありません。

病院の先生も、非常に理解のある先生です。

必要以上に抗うつ薬の服用を進めることもなく、すぐに漢方薬に切り替えてくれて「気長に様子を見ましょう。大丈夫。治りますよ。」と言ってくれました。

たくさんの病院がある中で、信頼できる先生に出会えたことはとても幸運でした。

 

ここまでいろいろ書きましたが、正直なところ「これをしたから良くなりました」ということはありません。

塗り絵に関しても、塗り絵じゃなくて他に没頭できる趣味であればなんでも良かったんだと思います。

ただ、私に合っていたのは塗り絵だったというだけです。

周りの環境に恵まれ、

ゆっくり休むことを許され、

その許された時間の中で、自分の好きなことをしたり今後のことを考えたりしてきた。

自分の気持ちに正直に過ごしてきた。

本当にこれだけだったと思います。

 

ただ、発症してからずっと、心身ともにストレスがかかることはしないと心がけてきました。

だから、やりたくないこと、辛いなと感じることには敏感に反応し、すぐやめます。

だって私が今何よりも1番優先するべきことは、心身ともに元気になることだから。

でも何もしないでいるのもそれはそれで不安。

だから、無理のない範囲で、小さなことで、少しずつ自信をつけてきました。

 

病名をはっきり書くということ

今回この記事を書くにあたって、自分の病名を記載するか悩みました。

一般的に「うつ」に対してはネガティブなイメージが強いかと思います。

病名を記載することで、みなさんの私に対する見方が変わってしまうんじゃないか。

それがずっと怖かったんです。

でも、病気を通して経験したこと、わかったこと、気づいたことがたくさんあります。

その経験があるから、ブログに書けることがあります。

みなさんからいただくご相談にも活かせることがあります。

「うつ」になったことは悪いことでも隠すことでもない。

それがあったから、少しずつ乗り越えてきたから、今がある。

発症から2年近く経ち、そう思えるようになりました。

 

考え方自体も発症当初から比べると前向きになっています。

去年はまだ人に会うことを怖がっていました。

しかし現在は、「いつかブログ読者さんと直接会ってお話してみたい」と思えるようにまでなりました。

他にも、実現までは遠いかもしれませんが、「こんなことをしたい」という夢もできました。

少しずつ自信がついて回復することで、「私ちゃんと治るんだ!」と強く思えるようになりました。

今後も完治を目指して、感謝の気持ちを忘れずに、自分のペースで、自分にできることや好きなことを続けていきたいと思います。

 

終わりに

予想以上に長くなってしまいました。

最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

もしかしたらびっくりされた方いるかもしれません。

納得したという方もいるかもしれませんね。

私のブログ読者さんは本当に優しい方ばかりで、今まで皆さんからの温かいメッセージにどれだけ励まされてきたかわかりません。

ブログを読んでくれる人が少しずつ増えてきて。

共感してくれる人が増えてきて。

こんな私でも相談してくれる人がいて。

私の回答内容で、「気持ちが軽くなった」と言ってくれる人がいる。

本当にありがたいです。

皆さんから頂いたものを、これからも私の経験を通して、私らしく、皆さんに返していくことができたらと思っています。

 

繰り返しになりますが、お悩み相談は全く苦じゃなく好きでしていることなので、私の病気に関するお気遣いは不要です。

今までどおり、お気軽にご相談くださいね^^

今回こんな記事を書きましたが、今後も今までと変わらないテンションでブログを更新していきますので(笑)、引き続きどうぞよろしくお願いします。

 

 

*「うつ」は人それぞれ症状が異なり、治療内容も様々だと思います。

発症した原因や環境も1人ひとり違うので、一概にこうすればいいとは言えません。

私の経験も、あくまで私が経験してきた、私に合っていたことばかりです。

同じ病名であっても、症状や治療方法、対策などは当てはまらない可能性があるのでご注意ください。

同じような病気にかかっている方は、何よりもまずは信頼できるお医者さんの指示を受けて、ご自身の心身を大事にしてお過ごしくださいね。

 

 

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