今まで塗り絵で陰影をつけるときは、感覚で「ここらへんかな~?」となんとなく塗ってきました。
そんな適当さでも、まあまあそれなりに見えたし楽しかった。
また、そこまで厳密なリアルさは追求しないからいいやと思っていました。
だがしかし、ついにそうも言ってられない事案が発生しました。
今回こちらのページを塗るにあたって、ふすまの枠と小さい棚をツヤのある黒で塗ろうと意気込んでいました。
しかしツヤを出すためにはどうやって塗ったらいいのかさっぱりわからない。
画像検索をかけて、イメージに近い画像を選ぶ。
「あぁこんな感じなんだ~」と早速塗ってみるもののなんだか違う。
うん?
なんで?
どうしたらいいの?
改めて検索した画像をじっくり見てみると、光が当たるところの境目はハッキリした白黒ではなく、グラデーションで薄い灰色になっているではないか。
試しに境目に灰色を入れてみたら、イメージに近づいてきた。
そして思いました。
「私全然見れてないな」と。
おそらくきちんと美術を学んでいる人は、こういうときの観察力がとても優れているんでしょうね。
それにひきかえ、私のなんという適当さ。
きちんと実物をじっくり観察して、自分の手で写し取ってみるということを今までほとんどしてこなかったので、観察力がなくて当然です。
これからも、実物のような質感を毎回イメージして塗るわけではありません。
今までどおり感覚で塗ることの方が多いでしょう。
しかし今回のように、何か具体的なイメージがある場合。
自分のイメージを自分のやりたいように表現したかったら、「きちんと観察する」、「学ぶ」ということも必要なんだなと感じました。
また、例え自分にとってはるかに高いレベルであったとしても、観察する。考える。挑戦してみる。
多少背伸びをしたとしても、挑戦することで確実に何かしら身につくはずです。
今回は試行錯誤で上手くいかないところもあったし時間もかかりました。
しかし、次回はきっと今回より要領が良くなるし、かかる時間も短くなるはず。
自分が挑戦していることは、もしかしたら今までとは何も変わっていないように見えるかもしれません。
ぱっと見何がどう違うのか全然わからないかもしれません。
でも、少しずつ積み上げていけば、いつかきっと形になっていくはず。
だから、今後も少しずつ少しずつ挑戦していきたいです。
やりたいことができるように。