「ひみつの花園」や「ロマンティックカントリー」など、人気の塗り絵本を出版しているグラフィック社さんから、7月に新しい塗り絵本
「花と動物を彩るコラージュぬりえ 森のなかへ」
が発売されます。
この度、グラフィック社さんから本を提供していただき、この塗り絵本のサンプルページを塗らせていただきました。
それもどどーんと豪華に見開きページ!
完成がこちら。
先日、「ひみつの花園オフィシャルブログ」でもご紹介いただきました。
このブログ「ちづるのもっと!ぬりえライフ」でも、どのように塗ったのか、イメージや使った色、手順や意識したポイントなどを、全4回にわたってご紹介していきます。
1回目の今日は、イメージや配色に関するお話。
次回以降は、色鉛筆4色を使った金色の作り方や、植物の塗り方、動物の塗り方をご紹介する予定です。
どうぞよろしくお願いします。
「森のなかへ」サンプルページの塗り方 記事一覧
・①サンプルページの彩色を担当しました。イメージは赤ずきん
使用した塗り絵本
使用した画材
塗り絵のイメージは赤ずきん
今回は、童話「赤ずきん」をイメージして塗りました。
「え、どこらへんが!?」って感じですよね。笑
最初にこの見開きイラストを見たとき、どうやって塗ろうか、なかなか思いつきませんでした。
そこで、本の後ろにある各ページの解説を見たところ、「red fox」と「grey wolf」という記載が……。
red fox → 赤いキツネ → 赤ずきん!
ちょうどオオカミもいるし、描かれているイラストも森の中っぽい!
よし!赤ずきんをイメージして塗ろう!
ちなみに、red foxの正しい日本語名は「アカギツネ」。
画像を確認したところ、特に色が赤いというわけではなく、普通のオレンジがかった茶色のキツネでした。
しかし私には、キツネのイラストがもう赤ずきんにしか見えません。
こうして、連想ゲームのような発想の末に、赤ずきんのイメージで塗ることが決定しました。
悩みに悩んだ配色
キツネを赤ずきんに見立てて塗ることは決定しました。
さて、周りの植物はどうしよう?
森の中をイメージするなら、やはり緑をたくさん使うべき?
事前にイラストをコピーして、配色を何パターンか試してみましたが、なんだかしっくりきません。
そこで、周りの植物を全部金色で塗って、額縁みたいにするのはどうかと思いつきました。
このページのイラストは、最初から真ん中の部分が黒く印刷されており、さらにかすれたような質感になっています。
これだけでも十分不気味な森のよう。
周りの植物を額縁に見立てて、額縁の中では、赤ずきんの物語の一場面が描かれている。
そんなイメージで塗ることに決めました。
額縁イメージにするため、当初は周りの植物を全て金色で塗るつもりでした。
しかし、それだとあまりに単調でつまらないかも……。
そこで、赤、紫、緑を差し色として入れることにしました。
結局、額縁らしさはどこかに行ってしまいましたが、金色だけにするよりも華やかな出来上がりになったのでよかったです。
最初から背景に色がついているので楽!
この塗り絵本は、最初から背景に薄いクリーム色がついているのが大きな特徴です。
このページも、上下にクリーム色がついているのがわかりますか?
ほとんどのページの背景に、このようにクリーム色がついています。
また、そのうち何ページかは、今回のように黒背景も入っています。
背景に色がついている塗り絵を初めて塗ったんですが、これ、良いですね~!
自分で背景を塗らなくても良いし、背景色のおかげでなんとなく雰囲気も出る。
さらに、薄いクリーム色はどんな色にも合わせやすいです。
そのため、自分で塗る色を決めるときに、背景色を気にせず選ぶことができます。
自分の塗りたい色を邪魔しないナチュラルなクリーム色は、とても良いなと感じました。
過去に、背景に関するご相談を何度かいただいたことがあります。
背景を塗ることに抵抗があったり、面倒だと感じたり……。
この塗り絵本はそんな方にもオススメです。
ぜひ塗ってみてください。
終わりに
塗り絵のイメージのお話、いかがでしたか?
最初、サンプルページの彩色のお話を頂いたとき、自分にちゃんと塗ることができるのか心配でした。
しかも苦手意識のある動物のイラストです。
大丈夫なの、私!?
しかし、連想ゲームのようにイメージを作り、少しずつ塗り進めていくうちに、どんどんのめり込んでいく自分がいました。
好みの色を作ることができたり、好みの塗り方ができたり。
そういった自分の「好き」を1つずつ表現できたことで、慣れないイラストもとても楽しく塗ることができました。
次回からは、私がのめり込んでいくきっかけになったポイントについて、塗り方や楽しかった箇所をお話ししたいと思います。
次回は、配色のメインの色として使った金色についてです。
色鉛筆4色を使って金色を作る様子を、写真と動画でご紹介します。
ではまた次回~。
次の記事「色鉛筆4色で花びらを金色に塗ってみよう!」